【三百字小説】ある天国の在り方
「ある天国を、僕は少しだけ覗いてきた。
色とりどりの花が咲き誇る緑の丘を、小川が流れる。草や水が裸足に心地良い。
大樹の木陰に一台の大型テレビがあった。天国の住人たちは、小鳥の歌を聞くでもなく、テレビの前に群がって画面を一心不乱にみつめていた。
その鮮明な大画面の中では悲しいニュースが流れていた……」
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「ある天国を、僕は少しだけ覗いてきた。
色とりどりの花が咲き誇る緑の丘を、小川が流れる。草や水が裸足に心地良い。
大樹の木陰に一台の大型テレビがあった。天国の住人たちは、小鳥の歌を聞くでもなく、テレビの前に群がって画面を一心不乱にみつめていた。
その鮮明な大画面の中では悲しいニュースが流れていた……」
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「? 香、ですか」祈祷旗(タルチョ)が唸るように激しくはためくベース・キャンプには、独特のきつい匂いが漂う。標高五千二百米のこの地には珍しい。僕は、登山部ですらない一学生だが、体力と写真の技能を見込まれて登山隊に参加したのだ。
「ああ。インセンスは魔除けでもある。日本でもそうだろう」ケヴィンが答えた。「『彷徨える登山家』に出くわさぬようにな」……
----------
昨年末にコンテストに提出した吸血鬼掌篇です。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「僕は僕の家をガタゴトゆらして通る貨物列車が羨ましかった。見知らぬ場所から来て、どこか遠い土地に連れていってくれるはずだ。小学校に行くのがいやでたまらなくなったある朝、ついに耐えきれずに列車に乗ってしまった…… 」
続きはこちら (mixi内)
吸血ものはちょっとひと休みです。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「なにか心がざわつく日曜日の午後だった。高架列車の中には不吉なほどぎらぎらとした夕日が差し込む。まばらな乗客は、表面的な平和を共有していた。若い女が連れの男に不安そうに話しかけた。
『最近また増えてるんだってね。血を吸われる人』
窓の外の百貨店の垂れ幕をぼんやり眺めていた僕は、思わず耳をそばだてた。噂によると前回の事件は、昼日中にここから二駅の小粋な商店街で起きたからだ……」
続きはこちら(mixi内)
----------
昨年末にコンテストに提出した吸血鬼掌篇です。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
大学の友人に再会した後、東京メトロ日本橋駅に行ってみたら拙作のポスターやっぱり張ってました。20日が最終日です。 なんだか例に使われてちょっといい気分(写真)。
日本橋近くの丸善などの文房具店ではやっぱモンブラン(賞品で頂いた万年筆)がたくさんありますね。なんだか最近値上げしたそうで、マイスターシュトゥックは10万円近くになってました。なんか得した気分。株みたいにこのままもっと値上がりすると面白いんだけど。ポスターも万年筆じゃなくて宝石の宣伝だったりする。
銀座で、電線が地中化されているのはやはりすっきりしていいですね。
今、銀座のギャラリーを舞台にしたお話を書いています。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「神の悪戯か、ある年より吸血因子が突発的に顕在化し、従来比の二万倍の確率で吸血者が生まれるようになった。急増した吸血者と人類の争いは、絶望的に不可避であった。凄惨な「血の戦争」から二十二年。暫定休戦協定、続く国際協定(パクト)により共存の道が開かれた……」
続きはこちら(mixi内)
----------
昨年末にコンテストに提出した吸血鬼掌篇です。
mixi内部のみでの公開としています。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「オリエント研究科の高宮から地中海の遺跡発掘調査への同行を依頼された。彼は地中海に小規模の吸血文明が存在したという奇妙な仮説を主張して、考古学学会から村八分にされていた。早い話が通訳代わりだが、ただでギリシア遊覧できるという話は見過ごせない……」
続きはこちら(mixi内)
----------
昨年末にコンテストに提出した吸血鬼掌篇です。
mixi内部のみでの公開としています。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
メトロ芸術文化展が東京メトロ日本橋駅構内で開かれています。期間は1月19日(土)~2月20日(水)です。
http://scope.metrocf.or.jp/kansyou/index.html#bunka
拙作の詩「眠り姫」も展示されていますので、銀座線、東西線、浅草線のいずれか経由で日本橋駅を使うことがあればチェックしてみてください。
■■再訂正■■
掲示されているのを確認しました。
-----------------------------
写真はたまたま立ち寄った代官山です。閉店の張り紙が多いのは不景気の影響でしょうか。やたらにフランス語やイタリア語の看板が目につき、ハイソですました雰囲気がカチンと来ますが、確かにオサレではある。薄っぺらい流行でなく、根付いたものであればもっといいんですけどね。デザインやセンスの核に、一貫した思想があるかを問いたい。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
今日はIさんと下北沢に行きました。
下北沢のヴィレッジ ヴァンガード。本屋さんらしいのですが、本以外に、ノリで買うと後悔しそうなモノ、ほんとうに売れているのか心配したくなるモノなど、変なモノがいっぱい置いてあります。怪しさはドンキホーテにも通じるものがあるけど、特定のポリシーがあるぶん、明らかに濃いですね。一部をとれば、本屋さんにもそれぞれ似たコーナーがあるけど、これだけの密度と品揃えで集まると面白い。私は不条理系、自暴自棄系の後ろ向き文化はちょっと苦手ですが。政治家とか存在自体がシュールで異常なものは、すでにあるぶんだけでおなかいっぱい。
商品が具体的なモノとして形を成している場合でも、その形を補う、想像力や「なりきり」、遊びの要素は、依然として必要のようです。ならば、広義の言葉遊びとしての掌篇は、やはりまだまだ可能性があるのだと思います。
とてもお勉強になりました。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「未知の通路は、無数のフレスコ画に彩られている。古代エトルリア人の残した異教の地下墓地(カタコンベ)へと通じているらしい。見る者もない画は、闇の中で遺骸と長い夢を眠るのだ。残り少ないマッチを点すと、画が鮮やかに浮かび上がった。男が双槌を両の手に……」
続きはこちら(mixi内)
----------
昨年末にコンテストに提出した吸血鬼掌篇です。
mixi内部のみでの公開としています。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「衣服の様子 からは良家の子弟とも見えるが、薄汚れている。十六歳くらいか。少年は、広壮な屋敷の石段に腰掛け、澄んだ空に見事な龍形を成した夕焼け雲をぼんやりと眺めていた。 ……」
続き (mixi内)
----------
昨年末にコンテストに提出した吸血鬼掌篇です。
mixi内部のみでの公開としています。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「ルーサーは地面の中でずっと考えていました」
ルーサーは地面の中でずっと考えていました。あ、ルーサーというのはジュウシチネンゼミの幼虫です。
ぼくは何のために生きているのだろう。ぼくは本当に生きているのだろうか。地面の中をはいずり回って毎日が同じことの繰り返し。
それはミミズの一言がきっかけでした。
「お前は十七年も生きられるんだ。いいよなあ」
「この退屈な土の中の世界でそんなに長く? それでも生きているっていえるの?」
「それはお前次第だな。でもお前は十七年後に必ず死ぬって決まってるんだ」
なんだ。だったら別にいいや。なにもかもどうでもいいや。
たくさんいた仲間たちは十七年目にみんなどこかに行ってしまい、ルーサーは独りぼっちになりました。それでもルーサーは独り、足の先をかじっていました。
そんなルーサーにも変化が訪れました。ある日、今まで関心のなかった上の世界をどうしても見たくなったのです。ルーサーは力を振り絞って地面を抜け出し、太い木の幹を上り始めました。闇の中を登り続けて疲れ果て、ルーサーは眠りにつきました。
目覚めたとき、外の世界は今まで見たことがないものになっていました。まぶしい光にあふれていました。その光に応えるように、自然に体じゅうから声があふれ出ました。
そうか。これがぼくが本当にしたいことだったんだ。ルーサーはその日、一日中歌い続けました。赤い目を光らせて声の限りに歌い続けました。夕闇がすっかりあたりを塗りつぶすころ、ルーサーは疲れ果てて眠りにつきました。
よおし、また明日一日、ずっと歌おう。
次の朝。声を出そうとしても出ません。体もうまく動きません。地面の中にいすぎて、外はすっかり寒くなっていました。ルーサーが出てきたときにはもう冬が来ていたのです。
ああ、ぼくはどうしてもっと早く気づかなかったんだろう。目が覚めたら、また新しい世界が開けるのかな。
ルーサーは、ジジジッと声を上げましたが、それはもう歌とは呼べないものでした。
(798字/一・〇版)
-----------------------------
【番組紹介】ドキュメント“考える”「ベストセラー作家 石田衣良の場合」
(12月25日(火) 23:00~23:30 NHK総合 )
「直木賞作家・石田衣良氏に密着し、作品が生み出されるまでの一部始終を見詰める。石田氏は「自殺願望を持つ少女が自殺をやめたくなるような童話」を48時間以内に書き上げるという制約の中で仕事に取り組む。石田氏は頭に思い浮かぶプロットを1枚の紙に図式化するという独特の手法でテーマを熟成させていく。こうした作業の中で、もう1人の自分がストーリーを紡ぎ上げていくのだという。石田氏の創作の神髄に迫る。 」
http://tinyurl.com/yspyoe
上記番組で石田衣良氏に出された課題「自殺願望を持つ少女が自殺をやめたくなるような童話」を、24時間以内、800字以内という制限を加えてやってみました。
ちなみに、番組内では「ガチョウ」「光学」「草書」の3つの言葉を使う三題噺、という条件が加わっていました。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「吸血鬼/ヴァンパイア文学800・アート」賞 授賞式&文芸朗読/トークショーに行ってきました(まだイベントは引き続きありますので、興味のある方はどうぞ)。東氏と今野氏のベスト テンには入れていただいたものの、選には入りませんでした。朗読を聞くと、(朗読自体も良かったですが)やっぱりみなさんお上手ですね。題はうろ覚えですが、「オカシラサマ」と「吸血鬼の最後」は印象的でした。
酸っぱい葡萄めいてしまうのは覚悟の上で分析すると、入選作は完成度の高さもさながら、朗読をしっかり意識した作品が多かったようです。拙作「血筆――ブルートグリツフエル」(そしてその他9編も)は、「目で読む」ことに重点を置いていました。「朗読を前提に」と要項に書かれているのをきっちり受け止めるべきでしたね。
ただ、東氏が朗読用と別にベスト テンを選ばれたのは、私同様に朗読をあまり意識していなかった作品がけっこうあったのではないかと思います。最終目標は活字ですもんね。
それと、衒学路線は好みが分かれるのかも。作者の趣味にかなり無理してつきあわせるのだから、読者とのラポールができてないと成立しないかも。あらが見えると一気に興醒めという危険もあります。
また、拙作に関しては、古典的吸血鬼とは違う路線を追究しすぎたかもしれません。正統派はいまさらという気がして食指が動かなかった。あとは私は基本的に京料理風というか、塩分控えめ、薄味が好みなので、刺激が足りないと思われるのかもしれません。
とはいえ、今回は書くこと自体をけっこう楽しめました。
応募者の方たちと話す機会があればよかったんですけどね。お互いにお知り合いの方も多いようですが、私は新参者ですので。今後、そういう機会も作っていただければと思います。受賞された皆さん、おめでとうございます。次は負けないぜ! 関係者の皆様、お疲れさまでした!
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
拙作の怪談「蚊帳の外」が収録された、『てのひら怪談2』がポプラ社から刊行されました!
「蚊帳の外」―「万年助教授の『僕』が土佐の山村で出会う『怪』!」
ご感想もお待ちしております。
11月末には「吸血鬼」コンテストに10編提出しました。無理に書いたのではなく、書き始めるとけっこうアイデアが出てきたのです。もしかしたら最多数応募かとも思いましたが、これより多く出された方がいらっしゃったようですね。 「蚊帳の外」と同じような旧仮名遣いで1作書いてみましたが、友人にチェックしてもらうと間違いだらけでしたね。
それにしても出版社の方、ケータイ文学とはひと味違う、掌編の賞を作ってみませんか?(本気です)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
やや、これは。
メトロ文学館の拙作の詩がこんなところに。我が子なればこそ、こんな隅っこに隠れんぼしてても分かるのだ。
だが、大都会の情報の奔流の中では、これとてひとしずくにしか過ぎない……。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
ラデャード・キプリング作、拙訳の「モウグリの兄弟たち」(『ジャングル ブック』より)が、横浜第103団カブ スカウトで紹介されました。
『ジャングル ブック』は、カブ スカウトのモデルとなっているそうです。
『ジャングル ブック』は他の作品と比べて、これまであまり注目されていなかったのですが、こうやって使ってもらえるとうれしいですね
ただ、訳のほうはちょっと前のものなので、恥ずかしいです。この作品は、あえて「子どもっぽく訳さない」という方針で訳しました。もともと原文には、子どもっぽさは微塵もないのです。また、次のような方針もありました。
日本語としての「自然さ」よりも、翻訳的文体の味を重視しています。
それでも今もう一度訳すとしたら、訳し方の方針や基準が異なるでしょうね。原文に対する責任が生まれる「翻訳」よりは、創作のほうがやはり気楽だと思います。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
拙作の怪談「蚊帳の外」が、ポプラ社刊『てのひら怪談2』に収録予定です。今から予約をされるといろいろ特典があるそうです。わくわく。
「蚊帳の外」―「万年助教授の『僕』が土佐の山村で出会う『怪』!」
今日、著者校正をしました。八百字は、怪談にはちょうどいい長さのように思います。これより長くても別にいいのですが、怖さのポイントは、意外にコンパクトなものです。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
『遊歩人』2007年10月号に、拙作「蔵出しの月」が掲載されました。800字版を西荻てのひら怪談に出しましたが、今回掲載されたのは300字版です。
↑ご感想のコメントもどうぞ!
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
メトロ文学館入選の賞としてメトロ文化財団から、中吊り広告ポスターが届きました。あーはずかし。B3という大きさは、手に取るとけっこう大きなものです。
10~12月のあいだ、東京メトロ全線に掲載されるそうですが、私自身は貼られているところをまだみてません。実はレアものなのかもしれません。見かけた方はたぶんラッキーな方ですので、お知らせください。
以前に衆人環視の中、女子高校生が中吊り広告を取り外して持っていくのを目撃したことがあります。勝手に取ってゆくのはいけませんが、拙作の中吊り広告がそんな目に遭うとちょっとうれしいかも。
副賞として万年筆(モンブランのマイスターシュトゥック)と商品券も届いたのですが、これについてはまた後日。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
西荻窪てのひら怪談で特別賞を頂いた拙作が期間限定で公開されています。
http://www.poplarbeech.com/kaidan/nishiogi/nishiogi.html
背景の、けなげに梯子を登る猫は、この作品のためにあやさきんぎょさんが描いてくださったものです。
ご感想もお待ちしております。
(↓人気ブログランキングに参加してみました。)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「蚊帳の外」(800字版)が、福澤徹三様の選により「第5回ビーケーワン怪談大賞ベスト50」に入りました。最後の1行を誤って送信し損ねたのですが、評によると「なくてもいいのでは」とのこと。そう言われてみるとなくてもいいような……。
応募作品は総数663作品。みなさんレベル高いです。 こちらは選考会議レポートでの評です。 東雅夫様によると私は「器用貧乏」だそうです……。 次はがんばろっと。
ちなみに怪談大賞に応募したのは以下の4編です。現在は吸血鬼掌編に挑戦中です。
土佐の山村に招聘された万年助教授が遭遇する怪!
幼い日の田舎の思い出に潜む異界への入り口!
最新技術が暴き出す霊の叫び!
駅で遭遇した事故が不幸な目撃者にもたらした結果は?
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のデジカメには、たいてい「顔認識機能」というものがある。呼び方はメーカーにより違うが、要するに写真中の人物の顔だけを、カメラ本体や付属するソフトが検出して、そこにフォーカスできるのだ。撮影するときも顔がきれいに写るようにいろいろと自動で調整してくれるらしい。
それは友人四人とキャンプ場で撮った写真だった。晴れ渡る夏の空をバックに、切り立った渓谷にかかる蔦の吊り橋。その下の川辺には大きな蛇紋石がひしめく絶景だ。我ながら構図の良さも冴えているが、買い換えたばかりのデジカメの画質は、パソコンの二〇インチモニタの大画面で拡大してみても満足のいく物だった。天気の良さで光量が十分だったこともあるが、眩しい陽光を跳ね返す木々の葉から、勢いのある渓流の細波、河原の小石のひとつひとつに至るまで鮮明で、細部の描写も申し分ない。
新しもの好きの性で、およそ「新機能」と名がつくものには惹かれずにはおれない。私はさっそくアルバム ソフトの顔認識機能を試してみた。だがソフトのボタンを押しても、顔を示すはずの枠内にそれらしきものはない。何度クリックしても、そこに並んで写っている四人の顔ではなく、周囲の岩を示す。
なにこれ ぜんぜん使えないね
後ろから覗きこんでいた倫香だ。まったく、ここまで使えないとは。私は期待していた新機能に裏切られた気持ちであった。
そうだな……いや、まて
岩の表面に無数に浮き出しているのは、まさしく人面であった。
(800字/1・1版)
某コンテストに出した怪談です。ご感想をどうぞ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
メトロ文学館の秀作に入選しました。
http://scope.metrocf.or.jp/gallery/bk_index.html
拙作の詩「眠り姫」が、美麗な写真とともに中吊りポスターになって2ヶ月間、東京メトロ全線に掲載されます。
それを読んだ国語教師が出来映えに感心して出版社に推薦し、国語の教科書に載る……というのは単なる妄想です。
蒼井優主演で映画化される……というのも妄想です。
10月からなのでまだ先ですが、見かけたときは大声で朗読してください。なんてね。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「三割引」『遊歩人』2007年6月号
『遊歩人』入手方法はこちら。
http://bungenko.jp/yhj/index.shtml#buy
mixi会員の方はこちらで読めます。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
拙作の掌編「本々の神」で西荻てのひら怪談特別賞を頂きました。
http://blog.bk1.co.jp/genyo/archives/2007/06/post_959.php
西荻窪のこちらのイベントで配布されるとのことです。もう定員のようですが。
http://blog.bk1.co.jp/genyo/archives/2007/04/post_895.php
写真は池袋の本格ナシ・ゴレン。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
またあいつらか……
二階の窓から顔を出すと、路地裏で小学生ほどの子供が四、五人、サッカーに興じてけたたましい声を上げている。気楽で羨ましい。
余裕のない大人にはなりたくないが、これだけ騒がれては執筆に集中できない。特に子供好きではなく、接する機会もない私は、どう対応すべきか迷う。
「あのさ、君たち。公園で遊んでくれないかな」
「すみません」
一人がすぐに答えた。それまでのはしゃいだ声からすると意外だった。私はそこに、大人の原形のようなものを感じた。この子は、どんな大人になるのだろうか。
子供たちは去り、路地裏は、
しんとした。
鳥のさえずりのみが時折聞こえる。
ああ、閑かだ……。
そして、少し寂しくなった。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント