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UTXの用語ステータスで文章や翻訳を分かりやすくする

UTXでは、用語ステータス(term status)を使って、文章や翻訳の訳文で使われている用語を、より分かりやすい用語で統一できます(用語ステータスの詳細は、UTX 1.20仕様をご覧ください)。意味が同じ同義語でも、「褥瘡」の代わりに「床ずれ」という用語を使ったほうが分かりやすいことがあります。一つのUTX対訳用語集を、「分かりやすい文章」と「分かりやすい翻訳」のどちらにも活用できるわけです。

UTXでは、ある用語を用語集に含めるべきか、用語として適切かどうかを「用語集管理者」が管理します。用語集管理者が、読者にとって難し過ぎるなど、使用すべきでない用語であると判断した場合、用語ステータスで「禁止(forbidden)」を指定します。一方で、使用すべき用語の用語ステータスを「承認(approved)」にします。

さらに、UTX変換ツールを使うと、UTX用語集から、禁止語とそれに対応する承認語のペアを、タブ区切り形式のリストとして抽出できます。次に、換の玉のような置換ツールを使うと、このようなリストに基づいて、分かりやすい用語に一括または逐次置換できます。

synonym-handling

どの語を禁止すべきかという基準は絶対的なものではありません。用語集によって用語集管理者は異なりますし、用語集管理者が異なれば、判断基準も異なります。用語集管理者は、その用語集が使われる組織の合意形成を、用語集に最終的に反映する代表者という位置付けになります。

なお、上図では”yomi:ja”という読みがな情報が入っています。「増悪(ぞうあく)」は「憎悪(ぞうお)」と読み違えることがありますが、ここを見ると違う語ということがはっきり分かります。

この記事についての質問は、翻訳工学ページまでどうぞ!

Glossary ConverterでTBXをUTX(Excel)に変換する

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ISO標準の用語集形式であるTBXは広く使われています。今回は、Glossary Converterを使用してTBXをUTXに変換する手順をご紹介します。(Glossary Converterをインストールするには、SDL Trados Studioも必要です。)

  1. Glossary ConverterのsettingsでUTXを出力に設定する。
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  2. [Use the selected output format for any input format]のチェックをオンにする。
  3. TBXファイルをGlossary Converterにドロップする。
  4. (変換の初回時のみ)各項目にどのフィールド種別(Language、Index、Entry、Term)を割り当てるか訊かれる。各項目を右クリックして、すべての項目をTermに設定する。
  5. もう一度、訳語側のフィールド種別の割り当てでもすべての項目をTermに設定する。
  6. UTXファイルが作成される。

エラーが出た場合

  1. 上記設定画面で、[Use the selected output format for any input format]のチェックを外す。
  2. 手順を繰り返す。
  3. この場合、まずは用語ベース形式の*.sdltbファイルが作成される
  4. 作成された*.sdltbファイルをもう一度Glossary Converterにドロップする
  5. UTXファイルが作成される

手順3でフィールド種別の設定を間違えた場合、以下のファイルを編集して修正できます。
C:\Users\<user>\AppData\Local\SDL OpenExchange\GlossaryConverter\settings.xml

Glossary Converterでは、TBXをExcelに変換することもできますが、UTXに変換してからExcelにするほうが活用の幅が広がるのでお勧めです。

(2016/3/8追記) [Use the selected output format for any input format]の説明を変更しました。

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