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【連載】Gmailの活用

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『通訳翻訳ジャーナル』2008年2月号が発売されています。

拙コラム「デジタル翻訳者の道具箱」はGmailの紹介です。

「仕事の連絡をする際に、電子メールは非常に重要なものとなっていますが、意外に使いこなされていないこともあるようです。たとえば、特定の相手との一連のメッセージのやり取りをすぐに見つけるのは、簡単なようで意外に難しいものです。……」

86~88ページで私がパネルディスカッションの司会を務めさせていただいた、JTF第17回翻訳祭のレポートも掲載されています。

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自殺願望を持つ少女が自殺をやめたくなるような童話

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「ルーサーは地面の中でずっと考えていました」

 ルーサーは地面の中でずっと考えていました。あ、ルーサーというのはジュウシチネンゼミの幼虫です。
 ぼくは何のために生きているのだろう。ぼくは本当に生きているのだろうか。地面の中をはいずり回って毎日が同じことの繰り返し。
 それはミミズの一言がきっかけでした。
「お前は十七年も生きられるんだ。いいよなあ」
「この退屈な土の中の世界でそんなに長く? それでも生きているっていえるの?」
「それはお前次第だな。でもお前は十七年後に必ず死ぬって決まってるんだ」
 なんだ。だったら別にいいや。なにもかもどうでもいいや。
 たくさんいた仲間たちは十七年目にみんなどこかに行ってしまい、ルーサーは独りぼっちになりました。それでもルーサーは独り、足の先をかじっていました。
 そんなルーサーにも変化が訪れました。ある日、今まで関心のなかった上の世界をどうしても見たくなったのです。ルーサーは力を振り絞って地面を抜け出し、太い木の幹を上り始めました。闇の中を登り続けて疲れ果て、ルーサーは眠りにつきました。
 目覚めたとき、外の世界は今まで見たことがないものになっていました。まぶしい光にあふれていました。その光に応えるように、自然に体じゅうから声があふれ出ました。
 そうか。これがぼくが本当にしたいことだったんだ。ルーサーはその日、一日中歌い続けました。赤い目を光らせて声の限りに歌い続けました。夕闇がすっかりあたりを塗りつぶすころ、ルーサーは疲れ果てて眠りにつきました。
 よおし、また明日一日、ずっと歌おう。
 次の朝。声を出そうとしても出ません。体もうまく動きません。地面の中にいすぎて、外はすっかり寒くなっていました。ルーサーが出てきたときにはもう冬が来ていたのです。
 ああ、ぼくはどうしてもっと早く気づかなかったんだろう。目が覚めたら、また新しい世界が開けるのかな。
 ルーサーは、ジジジッと声を上げましたが、それはもう歌とは呼べないものでした。

(798字/一・〇版)

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【番組紹介】ドキュメント“考える”「ベストセラー作家 石田衣良の場合」
(12月25日(火) 23:00~23:30 NHK総合 )

「直木賞作家・石田衣良氏に密着し、作品が生み出されるまでの一部始終を見詰める。石田氏は「自殺願望を持つ少女が自殺をやめたくなるような童話」を48時間以内に書き上げるという制約の中で仕事に取り組む。石田氏は頭に思い浮かぶプロットを1枚の紙に図式化するという独特の手法でテーマを熟成させていく。こうした作業の中で、もう1人の自分がストーリーを紡ぎ上げていくのだという。石田氏の創作の神髄に迫る。 」
http://tinyurl.com/yspyoe

上記番組で石田衣良氏に出された課題「自殺願望を持つ少女が自殺をやめたくなるような童話」を、24時間以内、800字以内という制限を加えてやってみました。

ちなみに、番組内では「ガチョウ」「光学」「草書」の3つの言葉を使う三題噺、という条件が加わっていました。

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「吸血鬼/ヴァンパイア文学800・アート」賞 授賞式&文芸朗読/トークショーと公募の反省

浅草橋近くの神社

「吸血鬼/ヴァンパイア文学800・アート」賞 授賞式&文芸朗読/トークショーに行ってきました(まだイベントは引き続きありますので、興味のある方はどうぞ)。東氏と今野氏のベスト テンには入れていただいたものの、選には入りませんでした。朗読を聞くと、(朗読自体も良かったですが)やっぱりみなさんお上手ですね。題はうろ覚えですが、「オカシラサマ」と「吸血鬼の最後」は印象的でした。

酸っぱい葡萄めいてしまうのは覚悟の上で分析すると、入選作は完成度の高さもさながら、朗読をしっかり意識した作品が多かったようです。拙作「血筆――ブルートグリツフエル」(そしてその他9編も)は、「目で読む」ことに重点を置いていました。「朗読を前提に」と要項に書かれているのをきっちり受け止めるべきでしたね。

ただ、東氏が朗読用と別にベスト テンを選ばれたのは、私同様に朗読をあまり意識していなかった作品がけっこうあったのではないかと思います。最終目標は活字ですもんね。

それと、衒学路線は好みが分かれるのかも。作者の趣味にかなり無理してつきあわせるのだから、読者とのラポールができてないと成立しないかも。あらが見えると一気に興醒めという危険もあります。

また、拙作に関しては、古典的吸血鬼とは違う路線を追究しすぎたかもしれません。正統派はいまさらという気がして食指が動かなかった。あとは私は基本的に京料理風というか、塩分控えめ、薄味が好みなので、刺激が足りないと思われるのかもしれません。

とはいえ、今回は書くこと自体をけっこう楽しめました。

応募者の方たちと話す機会があればよかったんですけどね。お互いにお知り合いの方も多いようですが、私は新参者ですので。今後、そういう機会も作っていただければと思います。受賞された皆さん、おめでとうございます。次は負けないぜ! 関係者の皆様、お疲れさまでした!

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【連載】翻訳ソフト活用の基本

鎌倉の大仏です

通訳翻訳WEBでの拙連載「パソコン レベルアップ講座」が更新されています。

引き続きアンケートもお待ちしています。

翻訳者にとっての翻訳ソフトの活用

図 1 翻訳ソフトでの作業例

さて、皆さんに送っていただいたアンケートの結果から、「翻訳ソフトの活用」についての関心が高いことが分かりました(図1)。私がコーディネーターを務めさせていただいた先日のJTF翻訳祭パネル ディスカッションのテーマも、「ツール活用で品質と効率の向上を両立する」~MT/TMワークフローの現状と未来~というものでした……」

図と本文はこちら

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『てのひら怪談2』刊行!

SANY5619 

拙作の怪談「蚊帳の外」が収録された、『てのひら怪談2』がポプラ社から刊行されました!

てのひら怪談―ビーケーワン怪談大賞傑作選 (2)

「蚊帳の外」―「万年助教授の『僕』が土佐の山村で出会う『怪』!」

ご感想もお待ちしております。

11月末には「吸血鬼」コンテストに10編提出しました。無理に書いたのではなく、書き始めるとけっこうアイデアが出てきたのです。もしかしたら最多数応募かとも思いましたが、これより多く出された方がいらっしゃったようですね。 「蚊帳の外」と同じような旧仮名遣いで1作書いてみましたが、友人にチェックしてもらうと間違いだらけでしたね。

それにしても出版社の方、ケータイ文学とはひと味違う、掌編の賞を作ってみませんか?(本気です) 

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(ちょっと恥ずかしい)DVD発売中!

0711230055

音声入力をしている私にとっては、これからの季節は特に喉を痛めないように注意しなくてはなりません。

さて、私がコーディネーターを務めさせていただいた第17回JTF翻訳祭・パネルディスカッションのDVDが発売されました。

「ツール活用で品質と効率の向上を両立する」~MT/TMワークフローの現状と未来~

翻訳業界関係者の方には必見の内容となっております。当日満席のためや遠方にお住まいで参加できなかった方、ぜひご覧ください。

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