和太鼓の響き
第12回富岡八幡宮・太鼓の宴「神々への響き」に行ってきた。昨年に続いて2回目である。昨今の神社は、場所によっては軽薄で偏狭な軍国主義賛美の風潮が嘆かわしいが、このような催しならもっと各地で見てみたい。太鼓は、この頃はやりの「サムライ」臭さがない、町人・農民の文化でもある。耳に入ってくる観客の会話からすると、出演者の家族が多いらしい。
私は太鼓についてなんの知識もない。だが、ざっとみるだけでも、太鼓には太鼓自体の大小、形状、音の強弱、高低、音質、打ち方の角度、打つ位置、速度、リズム、ばちの種類、打つ順番など多くの要素が絡むことが分かる。また鉦・笛・銅鑼・鈴などのその他の楽器もある。衣装、ばち投げ、小物などの演出もある。察するに、ばち投げには賛否があるのではないか。太鼓の技能そのものではないが、芸能であるから「見せ場」というものはある。お遊びの気楽さはむしろ好もしい。
ほとんどの演者は無表情である。和太鼓は無表情で打つという決まりがあるのかもしれない。能でも無表情の伝統はあるが。だが、ときどき実にいいカオで打っている人がいる。
参加グループの中では「すめらぎ」がよかった。名前にはちょっと驚いたが。洗練された複雑なリズムが心地良い。「ことぶき太鼓」の爺さんも格好良かった。
肩から掛ける太鼓が増えてきたようだが、エイサーの影響ではないだろうか。ご存じの方はご教授いただけるとありがたい。肩から掛けると、振り付けが自由になり、舞台内を演奏しながら移動できるという利点がある。だが和太鼓らしくはなくなるようでもある。むろん私は文化の変化に異を唱えるものではなく、今後どのように変わってゆくか楽しみである。
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