David Fokos
David Fokosの写真展を見に行った。
(写真展は広尾で1/31まで開催)
http://www.emoninc.com/test/exhibition/david.html
廃墟というほどではないが朽ちかけた杭など、人間活動と自然の活動の境界にある存在たち。自然の美のみでもなく、人工の美のみでもない。写真というメディアによる構図の芸術。余分なものを一切入れないという思い切り、潔さが心地良い。このような潔さは、かつては日本人の美的意識にあったはずだが、すでに失われたものである。 理よりも情を重んじる人々には、合理的なそぎ落としはできないのかもしれない。
作品からは竜安寺の庭などが連想されるが、この空間の広がりはアメリカならではといえる。二次元的には、ロスコのような、存在感を持つ平面だが、それが写真であるという事実が空間の広がりを感じさせる。
モチーフとして水面が多く表れるが、霧などにより明確なテクスチャーは持たない。波紋や波のような一瞬を切り取るのではなく、時間の経過が切り取られているのだ。
写真家夫婦ともレセプションでお会いしていろいろお話しした。誠実できさくな人たちだった。
他の参加者には翻訳者の人がかなりいたようだ。もっぱら海外出身の翻訳者たちとずいぶん話をした。
http://www.flickr.com/groups/iki/
「いき」のグループで「いき」を伝えることの難しさをしばしば感じる。このレセプションで芸術のセンスを持つ人と話してみて、分かる人にはちゃんと分かるのだな、と感じた。
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